Pythonのデータ型を解説します!
データ型はPythonの基本中の基本となりますので、しっかり押さえてください!
・Pythonの初学者の方
・データ型って何?という方
また、データの型は明確に区別されます。どのデータ型が適しているのか意識しながらプログラミングしましょう!
Pythonのデータ型は主に9種類
データの型 | type | 例 |
文字列 | str型 | “Hello, World!” |
整数 | int型 | 1 |
浮動小数点数 | float型 | 3.14 |
複素数 | complex型 | 1 + 2j |
リスト | list型 | [1, 2, 3, “four”, 5.0] |
タプル | tuple型 | (1, 2, 3, “four”, 5.0) |
セット | set型 | {1, 2, 3, 4, 5} |
辞書 | dict型 | {“name”: “Alice”, “age”: 25, “city”: “New York”} |
ブール値 | bool型 | True, False |
Pythonは、多様なデータ型をサポートしていることが特徴です!
それぞれのデータ型について解説します!
文字列型 (str)
文字列は、文字の連なりです。有名なものが Hello, World! ですね。
話し言葉、文章などはすべて文字列と考えてよいでしょう。
Pythonでは、文字列はシングルクォート(’)またはダブルクォート(”)で囲みます。
print("Hello, World!")
print(type("Hello, World"))
#実行結果
Hello, World
<class 'str'>
print関数は、オブジェクト(ここでは、”Hello, World!”)を画面上に出力する処理を行います。
また、type関数は、オブジェクトのデータ型を出力します。
実行結果に<class ‘str’>と表示され、”Hello, World!”のデータ型がstr型つまり文字列型であることを意味しています!
数値型 (Numeric Types)
数値型にはさらに、3つの型があります!
整数型 (int)
整数型は、その名の通り整数を表します。例えば、1, 2, 3, -4など。
print(1)
print(type(1))
#実行結果
1
<class 'int'>
ここで、注意したいのが、1 と ”1″ の区別です。
1は、整数型なので、int型に分類。
一方、ダブルクォーテーションで囲った”1″は、文字列型なので、str型に分類。
つまり、ダブルクォーテーションで囲われているか否かで、整数型が文字列型が分かれます!
浮動小数点数型 (float)
浮動小数点数型は、小数点を含む数値を表します。例えば、3.14, -2.0, 0.5などです。
一旦、”浮動”という単語は、わかりやすさのため脇に置いておきます。
print(3.14)
print(type(3.14))
#実行結果
3.14
<class 'float'>
複素数型 (complex)
複素数型は、実数部と虚数部を持つ数値を表します。例えば、1+2j, -3+4jなどです。
初学者の方は、頭の片隅に入れておいていただければ大丈夫かと思います。
print(1 + 2j)
print(type(1 + 2j))
#実行結果
1 + 2j
<class 'complex'>
ここまでで、文字列型、数値型を扱いました。
次からは、文字列型や数値側をまとめて扱う型について解説します!
少し複雑になりますが、しっかり解説しますので、ついてきてください!
リスト型 (List Type)
リストは、複数のオブジェクトを順序付けて保持します。
複数の…という点がポイントになっていて、リストに含まれる要素は要素の追加や削除が可能です!
リストは角括弧[]で表され、異なる型の要素を含むことができます。
print([1, 2, 3, "four", 5.0])
print(type([1, 2, 3, "four", 5.0]))
#実行結果
[1, 2, 3, "four", 5.0]
<class 'list'>
list型は、要素の更新・追加・削除ができます。
また、インデックスという番号が振られていて指定したインデックスの要素をprint関数などで出力することもできます。
こちらは、また、別の機会に解説します!
タプル型 (Tuple Type)
タプルはリスト型に似ていて、複数のオブジェクトを順序付けて保持します。
リスト型との違いは、タプル型は作成後に変更することはできない点です!
タプルは丸括弧()で表されます。
print((1, 2, 3, "four", 5.0))
print(type((1, 2, 3, "four", 5.0)))
#実行結果
(1, 2, 3, "four", 5.0)
<class 'tuple'>
セット型 (Set Type)
セットは、リスト型、タプル型と似ていて、複数のデータを保持します。
リスト型、タプル型との違いは、データに重複がなく、順序付けもされていない点です。
セットは波括弧{}で表されます。
print({1, 2, 3, 4, 5})
print(type({1, 2, 3, 4, 5}))
#実行結果
{1, 2, 3, 4, 5}
<class 'set'>
リスト型、タプル型、セット型と似たような型が出てきました。
これらは、区別して扱う必要があること、細かな点で特徴が変わることがありますので、
別の機会に詳細を解説します!
辞書型 (Dictionary Type)
辞書はキーとバリューのペアを保持するデータ型です。その名の通り、辞書をイメージしてもらえれば理解しやすいと思います。例えば”word”という言葉を辞書で引くと、”単語”というようにキーとバリューがペアになっています。
辞書は波括弧{}で表され、キーとバリューのペアはコロン(:)で区切られます。
print({"name": "Alice", "age": 25, "city": "New York"})
print(type({"name": "Alice", "age": 25, "city": "New York"}))
#実行結果
{"name": "Alice", "age": 25, "city": "New York"}
<class 'dict'>
辞書型も要素の更新・追加・削除ができます。
こちらも、また、別の機会に解説します!
ブール型(Bool Type)
ブール型は、論理値を表すデータ型で、True
(真)または False
(偽)の二つの値を持ちます。
やや特殊な型ですね。論理値という難しい単語が出てきましたが、それが本当か嘘かということです。
条件式などで使います!
print(True)
print(type(True))
print(False)
print(type(False))
#実行結果
True
<class 'bool'>
False
<class 'bool'>
まとめ
Pythonのデータ型の種類についてわかりましたでしょうか?
各データ型には独自の特性と操作方法があり、これを理解することで、より効率的にPythonを使用することができます。
それぞれ、個別に解説していきますので、ここがわからないなどがあれば、ぜひコメントで教えてください。